2016年11月30日

映画「この世界の片隅に」の名レビューはいくらでもあるので個人的なことについて

観ても泣けないだろうな、と、思って観ました。泣けませんでした。
でも、帰ってから来ました。

胸を突く。

泣けて来ちゃって平常心ではいられない、というのが正直な感想です。
人は誰でも、この広い世界の片隅に、ささやかに生きている。それを奪い去る暴力、それが戦争なんだ。
と、言うのが、大きなテーマだと思います。
そして、ささやかな生活の愛しさ美しさを描き切った映像美。

本当に、万人に見て欲しい素晴らしい映画です。

作品についてのレビューは、もう出尽くしているので、感想は書かないだろうと思っていました。
感想は、多くは語れませんね、やはり。
ただ、ささやかな個人として、少しだけ。

私も、右手を失ったことがあります。

事故で、右手が不自由になりました。
洗濯ものを干すときに、右手では洗濯ばさみが開かない。
ペットボトルは蓋をあけられない。
包丁が持てない。
字が書けない。

医師は、「左手で書け」と言いました。

それでも手術をしてくれたので、握力10kgに回復しました。日常生活を営める最低レベルの握力だそうです。

日常は徐々に戻ってきました。
だが、絵を描けなくなったのがつらかった。
言葉にならないから絵にするんです。
コンピューターのツールを使って何とかならないか、と、試しました。
そして、諦めました。
左手で描けって、そんな簡単なことじゃありません。
口で描く人もいるって、だから何ですか。
私の思いは私の失われた右手の力でしか描けません。

まったく絵をあきらめて、
キーボードは打てるので、文章で表現するようになって、
出版とかもしてみて、

そして、絵が戻ってきました。

以前と同じようには描けないことに、本当の意味で諦めがついて、そして吹っ切れたのです。

すずさんは、現在91歳でカープ女子だそうです。監督の弁だと。
特にモデルはいないけれど、「今」に地続きの物語だと。
きっと、すずさんも、失った右手に気持ちの折り合いをつけて、描いているんじゃないかと思います。

【参考】
私の事故前サンプル
hyoushi002.jpg

事故後サンプル
フラメンコ.jpg

現在サンプル
猫耳20161105.jpg


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Kindleで自己出版しているのは三冊です。

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posted by わに庭 at 10:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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